医療を取り巻く,官僚達の関与は、医薬品のネット販売でも大きな議論を呼んでいます。
ネット販売の違法性に関しては最高裁判決で、あるネット販売業者の勝訴となりましたが、いまだ薬剤師の調合する処方箋については大きな議論となっています。問題の処方箋については、薬剤師の資格を持つ薬剤師が医師から処方された処方箋をもとに薬を調合するのですが、別に対面で販売をしなければ安全性に問題があるということはないようです。薬の処方箋を書くのはあくまでも医師で、薬剤師はその処方箋どおりに薬を処方します。しかし、ネットで販売する場合は、薬剤店としての許可番号を明記するなど、その販売店が薬剤師の処方の下にきっちりと管理されているとの情報は必要だと考えます。そして、これから進む高齢化社会での医療の問題は、何も社会保障費などの予算だけの問題ではありません。
救急車で搬送される緊急治療については、今も医師が不足して病院をたらい回しにされるという問題は現実に起きています。しかし、高齢化の問題で患者の数が増えるのはむしろこれからが本番で、また医師も高齢化により退職者が増えていく割りに、少子化で医師になる数は減ってきます。
従って、医療現場の人材不足(詳細:www.asunoiryou.net)は、今後医師だけでは全ての行為を賄いきれなくなることが間違いなく、薬の処方などはネットを通じて行われるようにしなければ、いくら予算を確保しても国民の健康は守れないと思います。
そして、処方箋が切れた時には、わざわざ病院で医師の診察を受けなくても薬局で購入できるような制度にかえなければ、これからの医療は成り立っていかないでしょう。